「私はカウンセラーとして成功するでしょうか?」

「ヤバタさん、私ってカウンセラーとして開業したら、成功できると思いますか?」

 

たまにですが、このように質問されることがあります。

私は占いをする人でもお告げをする人でもありません()

 

お酒の席での会話なら、私も冗談めいて返答するのですが、そうではなく真剣な表情だったのです。少々戸惑いながら、どうしてそういう質問をするのか、意図を聞いてみました。

 

「起業しても上手くいかないタイプなのであれば率直に言ってもらえれば、言うことを聞きます」というのです。

ますます私は戸惑い、言葉に詰まってしまいました。

 

人生において大事な局面を他人に投げてしまっていいのだろうか。そもそもこの質問が出た時点で起業に向いていないよな。

このような想いが湧いていましたが、私は次のように答えました。

 

 

それは、「10年後、人がどう化けるかなんて誰も予想できないですよ」と。

 

言い換えると、現時点での評価なんて当てにならないということです。

 

私自身の話です。

20代の頃、起業したものの全然上手くいかない時期がありました。その頃に出会った、ある成功している起業家に「キミは一生成功できない」と言われたことがあります。

 

その言葉にとてもショックを受けたことを今でも覚えています。

 

でも、10年以上経った今、曲がりなりにもカウンセラーとして、コンサルタントとしてやっていけています。

 

同じく20代の頃、親から「ちょっとは本を読め」と度々注意を受けていました。活字が苦手で、小説どころか、ちょっと文字の多いマンガですら、敬遠していました。

それが、今は本を執筆していたり、毎週コラムを書いていたりするのです。

親からしたら、大化けしたわけです。

 

あるいは、10代半ばから、不登校や不眠症、そこからうつ病、潰瘍性大腸炎と10年ほど苦しい状況が続いていました。

「あいつはもう(人生)終わったよ」という声も耳に入ったこともありました。

 

10年はかかりましたが、その後就職して、結婚、子育てと、当時は極貧生活を送っていましたが、人並みに過ごせるようになるまで回復してきました。

 

当時の私を知る人に会うと、かなり驚かれるんですよね。

 

このように人は10年経つと大きく変化しているのです。会社勤めしている人でも、10年経てば立場は大きく変わっていることでしょう。プライベートでも子供が生まれたり、身内が亡くなったりして、状況は大きく変化します。

 

このように10年の変化は大きいのですが、変化には2種類あります。

ポジティブな変化とネガティブな変化です。当然、ポジティブな変化を望みますよね。

ポジティブな変化のためには、私は2つ必要ではないかと考えています。

 

それは、《素直さ》と《自己責任》です。

 

人からの意見、批判を素直に聞き入れているか。新しいことを学ぶ時、できるだけまっさらな状態で素直に実行しているかどうか。

そして、上手くいかなかったときに責任転嫁していないか。

この2つです。

 

冒頭の「私は成功するでしょうか?」という質問の中に、自己責任を手放しているのではないかという違和感があったのです。

「あなたを信じてついていきます」という人もいるのですが、その言葉も自己責任を手放しているのです。上手くいっているときは感謝を示し、上手くいかなくなってきたら、とんでもなく攻撃してくるのです。これは、カウンセリングの現場ではあることですよね。

 

ですので、誰かからの保証は求めないことが大切です。

人は常に変化していくものなので、素直さと自己責任を心がけながらポジティブな変化を遂げたいものです。

そもそも起業家は、誰も通ったことのない道を進むことに醍醐味があります。新しいサービスを生み出し、それを実行しながら正しさを証明していくのが起業家なのですから。