カウンセリングの勉強ばかりしていると発想が貧困になる?

 ■売上が伸びない原因

去年から約1年以上に渡って、100人以上の開業カウンセラー、あるいは開業を目指すカウンセラーにお会いしてきました。

セミナー、体験セッション、個別コンサルティング、あるいはカウンセラー養成講座等。いずれも私が主催する行事での出来事です。雑談時にふと出てくる会話で、非常に気になっていることがありました。

気になっているというよりも、この考え方をしている限り、売れるカウンセラー、成功起業家にはなれないと言った方がいいかもしれません。

 

そのまま受け流すこともできたのですが、これからのカウンセラー人生において時間もお金も無駄になってしまう可能性が高いので、嫌われるのを承知で、苦言を呈することがあります。

 

それは、「カウンセラーとして売れるためには、もっとカウンセリングスキルを学ばなければいけない」と考えていることです。

 

確かに、カウンセリングスキルを高めていくことは大切です。また、カウンセラーとしての姿勢も素晴らしい方が多いです。

ですが、新規客を獲得できるかどうかは、カウンセリングスキルの熟練度とは、一切関係がありません。

  

その点を誤解している人が多いのです。

「カウンセラーとして独立開業するには、今の自分では自信がありません。もう少しスキルをアップさせようと思います」と言って、いつまでたっても開業しない人がいるのです。

 

大事なことなのでもう一度言いますが、カウンセリングスキルがどんなに上達しても、それと新規客を獲得することは、全く関係がありません。

 

なぜなら、カウンセリングを受けようとする見込み客は、実際にカウンセリングを受けてみないことには、その人が優れた人なのか、すごい技術を持っているのか、全くわからないからです。

 

TVの通販の商品も同じですよね。

いかにその商品が良いものか、一生懸命出演者が視聴者に向けて語りかけています。

お金を出しても「欲しい!」「よし、買うぞ!」と視聴者は決断します。購入した瞬間には、その商品の良さは、全くわかっていないのです。

 

ですので、いかにカウンセリングという商品が見込み客にとって必要なものなのか、役に立つものなのか。それをしっかり伝えていかなくては、新規客は獲得できないのです。

 

カウンセリングのスキルを勉強するというインプットだけでは、いつまでたっても売れることはありません。売れるためには、カウンセリング商品の良さを伝えるというアウトプットが絶対に必要なのです。

 

一方、アウトプットが大切だということがわかっている人であっても、先に進めないという事態に陥るケースも見てきました。

いざ、記事を書くアウトプットの段階になると、尻込みしてしまうのです。

売れている先輩カウンセラーを見て、「あの人はこの分野に詳しいからな~」と比べてしまい、「自分なんて、いい文章を書く自信がない」と思っている人がいます。

 

これは、「現在」の視点しかありません。売れている先輩カウンセラーは、たしかに現在は、その分野で第一人者かもしれません。でも、初めから多くの人の支持を集めていたわけではありません。

 

カウンセリングの現場では、視野が狭くなっているクライアントに対して、客観的に物事を見られるようにサポートしていくはずです。

ところが自分事となると、とたんに視野が狭い状態から抜け出せなくなってしまうのです。しっかりと意識して、過去、現在、未来と視点を自由に行き来して、広い視野で客観的に物事をとらえるようにしていきましょう。

 

そして、これも非常に大切なことですが、たいていの起業家は一つ目の事業チャレンジに失敗しているということを知っておくべきです。

どういうことか?

 

「これだ!」と思って、起業したものの、どこかで行き詰ってこれ以上前に進めなくなってしまうのです。あるいは資金が尽きて、どうしようもなくなることもあります。

例えば、私であれば、最初に起業した事業が熱帯魚リース業でした。「これしかない!」と思い込んで頑張ったのですが、上手くいきませんでした。

 

でも、そこから学んだことは大きかったのです。集客を学ぶことの重要さを肌で感じ取ったからです。おかげで、カウンセラーとして開業するまでに、体系的に集客の仕組み作りをマスターできたのです。

 

あなたがカウンセラーとして独立開業する時も同じです。

「絶対この分野しかない」と当初思い込んでいたものは、たいてい上手くいかないものだとあらかじめ思っておいた方がいいのです。

ここで誤解してほしくないのは、別にカウンセラーをやめて、別の業種にしましょうと言っているのではありません。カウンセラー業は同じで構いません。

最初にチャレンジしたものとは別の分野を開拓していけばいいですよ、ということです。強みを少しずらしてチャレンジするというニュアンスでも構いません。

 

「この分野でいこう」と仮決めしておいて、まずはその分野で記事を書いていくのです。

情報発信すればするほど、ネタがなくなるのでは?と心配になっている人もいますが、実は違います。

アウトプットをしていけばいくほど、視野が広がっていくのです。そうすると、いろいろなネタが集まってくるのです。しかも、あなたが本当にやりたかったことや絶対的な強みも見つかってくるのです。

 

そうなってきたら、当初狙っていた分野に違和感が出てくることもあり得ます。そうなれば、遠慮なく新たに見つかった分野に軌道修正していけばいいのです。これを繰り返しているうちに、510年売れ続けるカウンセラーへと育ってくるのです。

今は第一人者になっているカウンセラーもこのような成長過程を通過しているケースが多いのです。

 

ところが、上手くいかない人は、失敗を怖がってしまい、なかなか行動できないか、いったん行動すると、変に頑固になって、最初に決めた分野を貫いてしまうのです。

ですので、仮決めして、どんどんアウトプットして、失敗を繰り返して、本当の強みを見つけていく方法がいいのです。