情報を売り上げにつなげる人、つなげられない人

あなたは、本を最初から最後までじっくり読むタイプですか?

それとも、ザックリ読むタイプ?

 

さて、早速ですがここであなたに質問です。

どちらのタイプが、情報を売り上げにつなげられると思いますか?

 

少し、考えてみてくださいね。

 

・・・

 

情報を売り上げにつなげられるのは、後者のタイプ、ザックリ読みをする人です。

そう言い切ってしまうと、反論があるかもしれませんね。

 

もちろん、娯楽としての小説やビジネス書を楽しみで読む場合は、じっくり読む方が実りがあるでしょう。

ただ、知り得た情報を実際のビジネスに結び付け、売り上げにつなげていくには、より多くの情報を多面的に仕入れていく必要があると思っています。

 

成功している起業家に話を聴くと、取り込む情報量の多さに驚きます。毎月10冊、なかには30冊以上読む人もいます。こんなにインプットが多いと、情報過多による消化不良が起こるのではないかと思ってしまいます。

でも、様々な情報に触れ続けていると、その中から今の自分に最適な情報を選び抜く能力が培われていくのです。要は、この状態がザックリ読みをしているということになります。

 

本は、掲載されている情報量に比べると、非常に価格が安いものです。作者が何年もかけて、膨大な資金をかけて経験したことに触れることができます。

ですが、今の自分に必要なものが、全てのページに書かれているわけではありません。《ページによって必要な情報の偏り》が必ずあるのです。

 

お金を支払って得た本なので、「元を取らないといけない」と考える人がいます。せっかくお金を出したのだから、隅から隅まで読まないと損だ、と考えるのです。

 

「元を取ろう」という考え方自体は構いません。でも、全ページに満遍なく貴重な情報が書かれているわけではないので、《情報の重要度によってかける時間を変える》ことを意識してほしいのです。

 

例えば、120分のカウンセリングでも、時計を気にしてぎりぎりまで粘ってやろうという考えを持ったクライアントがいるとしたら、その人は成果が出にくいタイプだということです。

成果が出る人ほど、時間は短いです。少し早めに終わっても不満は出ません。

 

例えばカウンセリング中にこのように訴えてくる人がいます。

「真剣に人の話を聴こうとしているのに、全然内容が入ってこないんです」

「全ての言葉を聞き漏らしてはいけない」と考えていて、少しでもわからない言葉に出くわすと、パニックになってしまうそうです。

一方で、上手に人の話を聴く人は、要点を拾い上げる視点を持っているので、ザックリ聞いているけど、ポイントは抑えているということになります。

 

あるいは、食べ放題のレストラン。「元を取らなきゃ損だ」と意気込んでしまい食べ過ぎる人が多いことでしょう。結果、食べ過ぎて苦しくなり、不健康になってしまうので、何のための食事かわからない状態です。

もし、当てはまっていたら、こういうところから少し意識を変えていきたいところです。

 

私はまだやったことがないのですが、こんな経営者がいます。

1日で5万円以上のセミナーに参加して、1時間足らずで退席するというのです。セミナーの内容に激怒して、帰ってしまったわけではありません。

その逆です。「いいことを知った!」「早く実行に移したい!」ということで早々に会場を後にするのです。

もう十分元は取った、ということでしょう。こういう人は、成果がスグに出せる人です。

 

情報を売り上げにつなげられる人と、つなげられない人とでは何が違うのでしょうか?

 

それは、《ゴールが明確》だからです。

 

何を得たいか、何のためにセミナーに来たかが明確なので、欲しい情報をゲットしたら、すぐにアウトプットしたくて、ウズウズしているのです。

当然、成果が出るのが圧倒的に早くなりますよね。

 

この経営者の真似はできないかもしれませんが、大事なことはここです。

《明確な目的意識を持つこと》。何のために読むのか、何のために学ぶのか、しっかりゴールを定めてから情報に触れましょう。

そうすると、何が必要で何が必要でないか、瞬時に見抜けるようになってきます。