《集客の仕組みづくり》でカウンセラーが挫折しないための思考軸
カウンセラーとして開業しようと決意した時、夢と希望に満ち溢れ、モチベーションが最大に高まっていることでしょう。
開業後、懸命に集客活動をしても、なかなかお客様が集まらない。いつしか、最初のモチベーションが下がってしまい、何をどうしたらいいのか迷宮入りしてしまう。売り上げが低迷している方の中には、このような状況になっている方もおられるのではないでしょうか。
かつての私は、集客の仕組みづくりの知識はあったのですが、それを作っている最中にモチベーションが下がってしまい、くじけそうになったことが何度もありました。
ここで、挫折してしまうか、あるいは挫折せずに、結果が出るまでの辛い期間を乗り越えられるかが、開業当初の山場となります。
ここを乗り切るために、最も大切な考え方があります。
それは、《ビジネスは足し算ではなく掛け算》という考え方です。
足し算の思考は、努力を積み重ねていけば、いつか成果が出るというものです。この思考法だと、努力の割には芽が出ないか、成功し続けることは難しくなります。
もちろん、努力を積み重ねていくことは、とても大切です。でも、それだけではいけません。売上を上げる方程式というものがあります。
新規客 × カウンセリング料金 × リピート数
この《掛け算思考》をしっかり頭に入れておく必要があります。
掛け算は、どれか一つが0だとダメだということですね。それぞれの項目を考えて、集客の仕組みを作っていくことになります。
ただ単に、「お客様を集めたい!」と強く願って、闇雲に頑張ってはいけません。頑張っているつもりでも、努力の方向性が間違っていては、いずれモチベーションは下がってしまいます。
毎月、何人の新規客に来てもらいたいか、単価は、そして、そのお客様に何回来てもらいたいか。まずは仮決めしていくことが大切です。
いろいろと数字を当てはめてみることです。計算はざっくりで構いません。細かい数字は多少間違えても気にする必要はありません。
6月に新規客が4人来たとします。カウンセリング単価を2万として、そのうち2人がその後5回リピートしてくれたと考えました。他の2人は1回のカウンセリングで終わったとします。
4人×2万円×1回(初回カウンセリング)=8万円
2人×2万円×5回=20万円
実際には、いきなりこのような数字が出ることは少ないでしょう。でも、仮に決めて、この数字に近づけるように行動していくことが大切です。
この考え方がある人は、少しずつ集客の仕組みを作り上げていくことができます。《掛け算》で考えることで、「新規客」、「カウンセリング料金」、「リピート数」の各要素を高める工夫がしやすくなります。
「新規客」をより多く集めるためには、悩みを抱えている人たちに対して、このまま放っておくのはまずいですよ、と差し迫った危機に気づいてもらうことで、行動を促すことが可能になります。
カウンセリングを受けることによって、今よりもこんなにも素晴らしい生活が待っていることを伝えることが出来れば、「カウンセリング料金」を上げることが可能になります。
カウンセリングを5回に渡って受ける必要性を十分に訴えることができれば、「リピート数」も安定してきます。
このようにそれぞれの要素を少しずつ高めていくことで、売上は上がっていくのです。
そして、集客の仕組みが上手く回り出したら、ここに「広告」が加わってきます。
広告 × 新規客 × カウンセリング料金 × リピート数
広告によって、一気に新規客が増えます。3倍にも5倍にも10倍にもすることが可能になります。新規客が増えても、特にリピート数は変わりません。だから、売上がかなりの精度で計算できるようになってきます。
ここまで来たら、売上を狙って作れるようになってきます。
《掛け算思考》があれば、今やっている行動が、あとあとスゴイことになることが想像できるので、挫折せずに進めます。
逆に、《足し算思考》だと、先が見えない真っ暗なトンネルを歩いているようなものなので、挫折してしまうのです。
このようにビジネスを足し算で考えているか、掛け算で考えているかで、ビジネスの展開が大きく変わっていくのです。