成功と失敗の言動の法則

「あの人のせいで私の人生狂わされた」

「元カレのルーズなところが嫌だった」

「あの先生のせいで勉強が嫌いになった」

 

カウンセラーの現場でのことです。

カウンセリングをやっていると、こういった不平不満が多いタイプもやってきます。

 

このまま放っておいても、傷が癒されることはありません。それどころか、年を重ねるたびに益々不平不満が膨らんでいきます。

なので、カウンセリングでは、根こそぎクライアントの話を聴いて、それから過去のトラウマを解消し、価値観を変えていくことをしていきます。

 

 

カウンセリングの現場では当然、不平不満タイプのクライアントがくることは予想できます。 

もちろん誰しも《不平不満のタネ》は持っています。不平不満が全くのゼロの人はいないでしょう。そこは問題ありません。

 

問題なのは、不平不満のタネを開花させてしまうまで、育ててしまうことです。そこまで育ってしまうと、もう意思力が働かなくなってしまい、身を亡ぼすまで暴走してしまう人がいるということです。

不平不満のタネは、別名「破壊のタネ」です。

タネのままでいるか、開花させてしまうかは、どこに差があるというのでしょうか?

 

 

それは・・・

 

 

「自分にもそういうところがある」と気づいているかどうか、です。

そして、不平不満があることに気づいた上で、「感謝」の気持ちを意識し続けられるかどうか、だと考えます。

 

こういった視点を持ち続けていないと、なにか一つ不満点を見つけると、どんどんエスカレートしてしまう可能性が人にはあるのです。

 

信頼関係を築いてからになりますが、カウンセリングの現場で私は、《不平不満のタネ》について、説明することがあります。

不平不満タイプの人に対して結構ギリギリを攻めていきます。なんとしてもクライアントに気づいてもらいたいからです。

 

気づいて変わっていくタイプの人は、いったん落ち込みます。自分はそういうタイプだったのかと、受け止めなければいけないので、相当辛い思いをします。でもそこから一気に良くなっていくのです。

 

怒りを出すタイプの人は、残念ながらそのまま去ってしまうこともあります。

一時的に怒ってしまっても、その後ちゃんと話し合いができる人は、そこから見事に変わっていく人もたくさんおられます。

 

この辺りは、カウンセリングの最初の頃に、「不満や怒りがでてきたら、些細なこともカウンセラーに伝えるようにしてもらえますか」「長期的に良好な人間関係を築けない場合は、不平不満のタネ、すなわち《破壊のタネ》を持っている可能性がありますよ」とお願いや、なぜそれをやるかという理由を踏まえて伝えておきます。

そうすることで、良い方向に導ける可能性が高まります。

 

カウンセリングの過程では、いろいろ波があります。最終的に成功する人は、上手くいく波の時も上手くいかない波の時も、怒りを含んだ文句は言いません。

多少の不満はあったとしてもタネの段階で終わらせます。そして、感謝の気持ちを持とうと心がけています。

上手くいった、上手くいかなかったという結果には囚われていないのです。

 

繰り返しになりますが、誰しも不平不満のタネはあります。私にも当然あります。

でもその種を開花させないように意識して気を付けることはできるのです。そして、いつも感謝できるように心がけていくことで、成功へと近づいていけるのです。