「フツウの人だったんですね」

 ■売上が伸びない原因
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「ヤバタさんって、割とフツウの人なんですね」

 拙著(プロカウンセラー開業バイブル)とメルマガを読み込んでいた方に、先日、お会いした時に言われた言葉です。

 「あっ、いい意味で、ですよ」と慌ててフォローされました。

 

文章を読んでいた時と、実際に話をした時とのギャップがあったようです。

元々どういった印象を持っていたかを訊ねてみたら、「正直、もっと怖い人かもしれないと思っていたんです」と言われました。

 

どの部分で怖い印象を持ったのか、さらに突っ込んで聞いてみたところ、

「今まで自己流でやってきたのですが、ヤバタさんの文章を読むと、私の間違いを鋭く指摘されているようで、ショックを受けていたのです」という答えが返ってきました。

 

さて、この会話のやり取りで、とても大切なことがあります。この部分をしっかりおさえておくことで、今後のメルマガやホームページの記事の精度が高まってきます。

 さて、大切なこととは何か?

 

それは、『ギャップを感じた理由』です。

今回のケースでは、「怖い人かも」から「フツウの人」というギャップがありました。こういったギャップはどうしても起こるものですが、ギャップを感じた理由が大切なのです。

 

あなたもカウンセリングの現場で、初回セッション後にクライアントに質問してみるといいでしょう。

メルマガやホームページで、どういう印象を持っていたか。

話をしてみて、今はどういう印象を持っているか、

そして、ギャップがあったとしたら、特にどの部分にギャップがあったのか、理由を聞くようにしてください。

 

ギャップの理由によっては、今後の文章を大幅に見直す必要があるからです。

今回の私のケースでは、怖い理由として「鋭い指摘」ということでした。もともと、専門家として認識してもらうことが目的でしたので、このギャップは、問題視しなくてもいいレベルです。

これが単純に「怖い人、きつい人、冷たい人」という印象だったなら、文章の見直しが必要でした。多くの見込み客を逃している可能性が高いからです。

 

人は、多面性を持っているのが当たり前ですから、当然「怖い」以外の別の面を持っているわけです。

私であれば、温厚と言われたり、面白いことを考えるのが好きだったり、人見知りだったり、相手が眠たくなるくらいおだやかな口調だったり、起業家としてはテンションが低い方がったり、パソコンを2時間続けると頭痛がしたりと、怖い部分以外にも色々な面があるわけです。

そういった色々な面を持っているという人間性が伝わると、嫌なギャップはなくなってきます。

 

特にカウンセラーは、最初のクライアントとの接点は文章であるケースが多いです。ホームページ、ブログ、本といったツールは違いますが文章で出会うという点で共通しています。

 文章は、表情やしぐさが見えません。口調や声のトーンもわかりません。実際に会って話すことと比べて、相手に伝わる情報量が圧倒的に少ないわけです。

 読み手の価値観やその時の心境によって、大きく受け取り方が変わってしまうので、細心の注意を払って文章を書く必要があるのです。

 

ところで、「一度会ってしまえば、すぐに信用されてリピートに繋げる自信があります」と言う人がいます。会えば文章以外の人柄や雰囲気が伝わります。文章より信用度が上がるのは、当たり前です。会って好感度が下がるようだと、それは致命的ですから。

 「一度会ってしまえば…」と言う人は、集客が上手くいっていない人です。裏を返せば、初回のカウンセリングに予約してもらえないので、安定して売上を上げられていないということです。

 

それをクリアするためには、ギャップを埋めていく文章を書くことが大切になってきます。

さて、ギャップを埋めていくためには、何をしたらいいのでしょうか?

 

それは・・・

文章を読んだ相手に「どんな気持ちを持ってもらいたいか」を意識して文章を書くことです。

 

例えば読者に「知らなかった!」「そうだったのかぁ」という気づきを与えたいのか、

「この人もこんな失敗があったのか」といった共感してもらいたいのか、どんな気持ちを持ってもらいたいか、しっかり意識しましょう。

 

感情が動かないと、人は行動しません。メルマガやブログの読者は増えてきたのに、問い合わせも予約も連絡が全然ないという場合は、相手の気持ちを先に定めておきましょう。

読み手をどんな気持ちにさせたいか、先に決めて文章を書くだけで、一気に文章力が上がります。