カウンセリングスキルばかり学んでも稼げない
前回43話では、集客を学ぶ時は、一つ一つバラバラに学ぶのではなく、体系的に学ばないと成果が出ないという話をしました。
多くの人が集客スキルをバラバラで学んでいます。例えば、FacebookセミナーやPPC広告セミナーに行くだけでは、お金も時間もムダになります。
体系的に学ぶということは、集客を家で例えると、快適に住める家を建てたということになります。反対にバラバラに学ぶと、いびつな形の家を建ててしまって、快適には住めない家ということです。
快適に住める家は自動集客の仕組みが回り出していること、快適に住めない家は集客が全然できていないということです。
かいつまんで言うと、前回はこのような話を紹介しました。
(前回の内容を全部読む場合はこちらから→)http://no1-support.jp/f8n9
今回は、集客スキルを勉強せずに、カウンセリングの技術を学ぶことばかりに目を向けている人は、どういう状態なのかを説明します。
今、自分がどういう状態なのか。そして、どこに向かっているのか。それをしっかり把握しておかないと、どんなに努力をしても、一向に望んだ結果を手にできないことになります。
頑張った先の成功した未来像がしっかりとイメージできているでしょうか?
言うまでもなく、近い将来成功する人、あるいはすでに成功している人は、行動した未来の姿がわかっています。わかっているから、気負うことなく自信を持って行動できるのです。
一方、成功しない人は、未来像が明確でないことがほとんどです。
私が今までカウンセラーさんの相談に乗っていると、全体の半分くらいは全く集客について考えたこともなかったというのです。この結果は、私自身が一番驚きました。
開業を検討しているというのに、全く集客について考えていないというのは、一体どういうことだろうと、かなり本気で悩んだものです。
悪気があるというわけではなく、率直にそう思ったのです。
中には、集客が必要なのはわかっていたけど、集客のことを思い浮かべると頭痛がするという人がいました。
苦手意識があるから、集客について考えたくない。考えたくないから勉強をしたことがない。
このような方も多いですね。
さらに言うと、必要性はどこかで感じているけど勉強していないから、自信がイマイチ持てず、開業が先延ばしになっている。
先延ばしによって不安と焦りが出てきて、その気持ちをぼやかすために最も得意なカウンセリングスキルを磨く勉強をしてしまう。そうなると一時的には自信を得るけど、再び開業に目を向けると適切な行動をとれなくなる。
このような悪循環にハマっています。
悪い流れから抜け出すためには、まずは、自分自身の状態に『気づく』ことが大切です。気づいていないと、無意識のうちに自分の都合のいいように言い訳をし続けることになります。言い訳をすると、今のままの自分でも仕方ないことに納得して、つかの間の安堵感を得るだけになってしまいます。
そして、ほとんど進展がないまま年月だけが無情にも過ぎ去っていくのです。1年、2年、3年なんて、本当にあっという間です。
時間が過ぎ去るリスクが起業家にとっての最大のリスクです。なんとしても、今陥っている悪循環に気づくようにしましょう。
すいません。この話になると、このコラムを書いていてもセミナーで話をしていても、いつも熱くなってしまいます。
でも、それだけ大切なことなのです。こんなことで、あなたには失敗してほしくないからです。
成功するかしないか、ぎりぎりのところで勝負しているのならともかく、今のままの方向性で頑張っていても、絶対に上手くいかない状態で過ごしているのは、私としても悔しいのです。
最低限、頑張る方向性はバッチリ合わせておきたいものです。
さて、正しい方向性をお伝えするために前回は、集客は家づくりと一緒だと言いました。
集客の仕組みができていないと、住める家にはなっていない状態だということを伝えました。
住める家になっていないということは、その家にはお客様が訪ねてきてくれないということです。
お客様が訊ねてきてくれないのに、カウンセリングスキルばかり学ぶということはどういう状態なのか?
それは、『料理の腕ばかり学んでいる』ということになります。
そうです。
カウンセリングスキルは料理に例えることができます。
お客様が全然来てくれないのに、料理ばかり作っている状態です。
当然ながら作った料理は無駄になり、非常にもったいなことになりますよね。
どんなに料理の腕が上がったとしても食べてくれる人が全然いなければ、虚しくなってしまいますよね。
将来、役に立つかもしれないから、とりあえず資格を取っておこうと考えている資格マニアになってはいけません。いざ、その資格を活かそうとした時が来ても、すでに覚えたことを忘れてしまっているのです。
一方、多くの売れているカウンセラーは、全く違う発想をします。
いち早く自動集客の仕組みを作ってお客様が定期的に来られるようになってから、必要に応じて新たなカウンセリングスキルを習得するのです。
家で言うと、お客様が「集まりたい」と思ってくれる家を建ててから、集まったお客様のご要望に応じて、料理の腕を磨いていくという順序になります。
すでにお客様がおられるので、学ぶ時の真剣さは段違いです。学んだ傍から、お客様に提供できるので、学んでいる時の習得スピードが明らかに違います。
なにより全く無駄がありません。
絶対に失敗してほしくないあまりに少々苦言を呈しましたが、本当に大事なことなので、あえて言わせていただきました。
あなたは料理の腕(カウンセリングスキル)ばかり上げようとして、最も大切なお客様が集まりたくなる家づくり(自動集客の仕組み作り)を忘れてはいませんか?