成長や進歩が見えないときの捉え方で成否が決まる
「全然成長していない・・・」
「作業が進んでいない・・・」
起業して懸命に頑張っているものの、成果がでない時にこのように思う人は多いと思います。ひどい時は、自己嫌悪に浸ってしまう。
自己嫌悪が長期間続いてしまうと、自己肯定感が低くなってしまいます。
自信を失うと、さらに行動ができなくなっていくという悪循環にハマります。
私も実は、「全然、作業が進まないな」と思うことがあります。
昔は、そこから深い悪循環にハマってしまったのですが、今は大丈夫になってきました。
大丈夫になったキッカケはハッキリ覚えています。
ある先輩起業家の一言が私の心に突き刺さったのです。
この言葉は私の起業人生において、とても大きな財産となっています。
どんな一言だったのかというと・・・
それは、
「成長が自覚できていない時ほど、成長している時はない」
という言葉です。
最初は、意味がわかりませんでした。
「何、それ?」「なぞなぞですか?」という感じで、その時は軽く聞き流していたのです。
でも、その言葉がずっと頭の片隅に残っていました。
ある時、(ずいぶん前ですが)ホームページの自作にチャレンジしたことがありました。
参考書片手に2、3週間作業を頑張ったのですが、全くと言っていいほど進歩がなかったのです。
専門用語もさっぱりわからないし、参考書通りに入力したはずなのに、全然先に進めませんでした。
ところが1ヶ月を過ぎたころ、突然一気に物事が進み始めたのです。
わからなかった専門用語やシステム関係は、あいかわらずわからない部分も多かったのですが、ホームページが公開できるまでになりました。
その時に、以前の先輩の言葉が頭の中いっぱいに響いたのです。
「成長が自覚できていない時ほど、成長している時はない」
3週間ほど全く成長が自覚できていなかったけど、この3週間の試行錯誤がなければ、その後の飛躍はなかった。
「間違いなくそういう意味だったんだな」と先輩の言葉が腑に落ちたのです。
そのことがわかってから、試行錯誤中で成果がでない状況の捉え方が全く変わりました。
以前は、試行錯誤する時間が無駄だなって思っていたのです。そんな無駄なことはすっとばして、さっさと結果を出したいとさえ思っていました。
ところが、目に見えて成果は出ていないけど、試行錯誤している悪戦苦闘中のときこそが、最も人は進歩していると捉えられるようになりました。
その後、これは別の人の言葉ですが「あきらめなければ最終的には上手くいく」という言葉ともリンクしあって、こういった考え方ができるようになれば最強だなって思うようになったのです。
成果がどんどん出ていて調子がいいときは、誰でも機嫌がいいものです。
でも、思うように成果がでないとき、調子が悪くなったときこそが大事なのです。
どういう捉え方をし、どんな気持ちで過ごし、どういう行動を起こすか。
そこで、成否がわかれると私は考えています。
調子がいい時も悪い時もコツコツと行動を起こしているかどうか、こういった積み重ねが結局は遥か遠いところまで行きつく方法だと思います。
私にとっては、
「成長を自覚できないときほど、成長しているときはない」という言葉が私を変えるキッカケとなり、心の支えになっています。
あなたにとって、大きく人生を変えた言葉や心の支えになっている言葉は何ですか?