成功者マインドを植え付ける目標達成法
あなたにとって、今年はどんな1年でしたか?
「反省点が山ほどある」「耐える1年だった」という人もいるでしょう。
「充実していた」「飛躍の年だった」という人もいるでしょう。
いずれにしても、1年が終わりを告げようとしています。
そして、まとまった休みがとれる年末は、1年を振り返るには絶好の機会です。
振り返るときは、私の場合、紙とペンを持って何軒かある行きつけのカフェに向かいます。
やり遂げたこと、できなかったことをそれぞれ書き出します。
やり遂げたことに関しては、しっかり1年間の自分をねぎらいましょう。
できなかった目標を眺めて、どうしてできなかったのか、理由を見定めましょう。理由を見定め、クリアしていくための対策も決めておきます。
もちろん、どうでもいい目標だったと判断できたら、それは忘れましょう。
そして、この1年で出会った人を思い返して、感謝の気持ちを相手のイメージに伝えます。
クライアントの名簿を見返したり、名刺を見たりしながら思い返しています。
もちろん、身近な家族に対しても行います。
振り返りが終わり、気持ちをリセットさせたら、次に最も大切なことをしていきます。
それは、2017年度の目標です。
ビジネスの目標はもちろんですが、人生においての目標も思いつく限り、紙に書き出しましょう。普段、目標を頭の中に思い描くだけで紙に書く習慣がない人は、この機会に書いておくことをお勧めします。
「目標を紙に書くと実現する」ということが成功法則の本ではよく言われています。たしかに、その通りだと思います。
ですが、以前、石井裕之さんが「目標を紙に書く本当の意味」を語っていて、とても納得したことがあります。そして、私自身が今最も大切にしていることでもあります。
それは、「目標が叶ったことを思い出すために紙に書く」ということです。
どういうことか?
例えば、初詣で願い事を3つしたとします。大半の人が2月になると、どんなことを願ったのかさえ忘れているのです。3つ全部覚えている人は、ほとんどいないのです。
つまり、もし目標が叶ったとしても、叶ったことすら忘れている可能性があるのです。
実際にカウンセリングの現場では、「私は目標を達成した試しがないんです」と訴えてこられるクライアントがいます。でも、本当はそんなことはあり得ません。様々な目標を達成してきたから、今も生きているのです。
それに、目標が叶う時には、目標が叶うのが当たり前の自分になっているのです。
つまり、目標が達成できても、達成したことさえ気づけていないということになります。
ですので、クライアントは「目標を達成した試しがない」と言ってくるのです。
私の事例です。毎月の売り上げが100万越えを目標としていた時期のことです。70万、80万、90万と順調に売り上げが伸びていました。しかし、そこから半年以上、90万前後でくすぶっていたのです。
考えられるだけの策を施し、やっとの思いで100万円を達成することができました。
その時には、「これだけ手を尽くしたのだから、100万超えても当たり前」っていうくらいの気持ちになっていました。
ですので、当初自分が予想していたよりも、喜びが少なかったのです。
喜び自体はありましたが、「あれ?こんなもの?」というくらい拍子抜けしたほどです。
以前は大目標だったのが、目標を達成するときには小目標くらいになっているという感じです。こういった感覚なので、目標が達成したことに気づきにくいですよね。
これは、何も悲しむような事態ではありません。自分の基準が上がったということです。成功して当たり前のマインドになったと捉えてください。
私自身、今年コンサルティングを本格的に始めたのですが、当初の売り上げ予定よりも、かなり上回りました。でも、いろいろと試行錯誤を行ううちに、「これくらいの売り上げが出ても当たり前だな」という感覚が芽生えてきたのです。
ですので、「やっぱりいい感じで結果がついてきたな」という想定内の喜びがあって、飛び上がって喜ぶほどではありません。
もちろん、一年分の「目標を書いた紙」を見返して、しっかりと自分自身を褒めて、ねぎらうことはしています。
「目標を紙に書いて、定期的に見返す」作業を毎年やっていると、「目標を立てたら、自分は達成できる」という暗示がじわじわ浸透してきます。
上手くいって当たり前だというマインドが身についてくると、来年度の目標を立てた時に、当然叶うんだろうなという感覚でいられるのです。 成功マインドが身についてくると、無用な気合が入らなくなります。淡々と行動し、当たり前のように目標を叶えていくのです。
ですので、この「目標を思い出すために紙に書く」ということを意識して、ぜひ思いつくまま書き出してみてくださいね。
あなたにとって、来年はどんな1年にしたいですか?