開業カウンセラーが忘れてはいけない基本ルール

当たり前のことですが、カウンセラーは目の前のクライアントに対して心理療法を施します。

例えば、解決志向ブリーフセラピーという療法を用いるカウンセラーであれば 次の3つの基本のルールを念頭におきながらカウンセリングを進めていくことでしょう。

 

ルール1 もし上手くいっているなら、変えようとするな。

ルール2 もし一度やって上手くいったのなら、またそれをせよ。

ルール3 もし上手くいっていないのであれば、何でもいいから違うことをせよ。

 

このルールを基に悩みを抱えていて適切な行動が出来ていないクライアントをサポートします。そして、クライアントの行動を変容させて、成功体験を積み重ねていくわけです。

 

しかし、いざ自分自身のカウンセリングルームの運営に関することになると、この基本ルールを忘れてしまうことが少なくないのです。

 

「何をやっても上手くいかない」

「どうしていいのかわからない」

このように悩みを抱えている開業カウンセラーと話す機会がありました。

 

開業したら、数々の難題が降りかかってくることでしょう。 こういう問題に突き当たった時、「どうしていいかわからない」という言葉がでてしまうと、そこで発想が止まってしまいます。

 

発想が止まると、行動できなくなってしまうのです。 カウンセリングに来られているクライアントと同じ状態に陥っているわけです。

同じ状態であることに素早く気づかないといけません。 気づくことができれば、基本ルールを自身の経営にも適用していけます。

 

ルール3 もし上手くいっていないのであれば、何でもいいから違うことをせよ。

 

何をやっても上手くいかなくなって、どうしたらいいのかわからない時、何か違うことを次々に試していくことで突破口は開けます。

 

「もうすでに色々なことを試したけど、ダメだったんです」 このように言われるかもしれません。

 

しかし、本当にそうでしょうか。カウンセリングでも、同じ言葉をクライアントから言われているはずです。それでも、新たな道は見つかったはずです。

 

手法は100万通りと言われています。打つ手はまだまだたくさんあるのです。しかし、これさえやれば絶対に上手くいくという万能な手もありません。

 

ルール2 もし一度やって上手くいったのなら、またそれをせよ。

 

少しでも上手くいったことは、さらに突き詰めて上手くいくように精度を高めていくことです。その繰り返しで突破口が開けるのです。

 

自分自身で実体験したことをカウンセリングの現場で用いるようにしていきましょう。自分自身の経験を熱く語れるようになると、今までとは説得力がまるで違ってきます。

 

あなたは、心理療法の手法を自身の人生や仕事で十分に活用していますか?

 

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