三日坊主を卒業すれば、起業成功が見えてくる
「何をやっても、すぐにやる気がなくなってしまうんです」
カウンセリングの現場では、割とよくこういった言葉を聞く機会があります。
一念発起して目標に向かって行動し始めるのですが、いつの間にか最初の情熱が失われてしまうというのです。
そして、「こんな自分を変えなきゃ」と思っているけど、変えられない。
すると、自己嫌悪に陥る。
完全に三日坊主の悪循環にハマっています。
これは、カウンセリングのクライアントだけではなく、起業を目指す人、駆け出し起業家にも当てはまる方がいます。
3日坊主の悪循環に入ったままだと、目標に向かって進みだしても、突然情熱を失い心が折れてしまい、何をやっても中途半端になりかねません。
さて、こういった悪循環から抜け出すには、どうしたらいいのでしょうか?
それは、
人には元々「変わりたくない」という性質が備わっているのを知っておくこと。
まずはこれが大切です。
頭では「変わりたい」「成長したい」「目標を達成したい」と考えているのです。
でも、一方で水面下では、自分でも気づかないうちに「変わりたくない」「成長したくない」「目標なんか達成せずにこのままでいたい」といった働きがあります。
これって、とても怖いことですよね。
だからこそ、まずは「変わりたくない」っていう性質が人にはあるんだ、ということを知っておくことが大切なのです。
そして、「私だけじゃないんだ」ということに気づいておく必要があります。
三日坊主から抜け出せない人は、「私だけが上手くいかない」と思い込んでしまって、そういう自分に嫌気がさしています。そんな自分を嫌っているのです。
自分を嫌っているのは、自分で自分のことを痛めつけているのと一緒です。そういう状態だと、自分のパフォーマンスが発揮できないのです。
なので、突如やる気が出たときに、いつも以上に気合が入って、頑張りすぎてしまうということになります。
頑張りすぎという状態は、大きな変化が起こっていることになるので、先ほど説明した「人は変わりたくない」という働きに大いに反することになります。
「変わりたくない」という無意識の働きの方が圧倒的に強いので、最終的には、現状に引き戻されてしまいます。
しかも、元の状態に戻ったことを、まるで自分自身で決めたかのように思い込んでしまうのです。
これだと、進歩がないということになります。
では、3日坊主のワナにハマらずに継続していける人は何をしているのでしょうか?
すでに文章中にヒントがちりばめてあるのですが、「小さな変化」を起こすことです。
「目標に向かって頑張ろう!」という情熱が沸いたときであっても、いきなりロケットスタートせずに、慣らし運転から入ります。
少しの変化であれば、「変わりたくない」という無意識の働きがあまり作動しないのです。
そうは言っても、いきなり大変なことにチャレンジしなくてはいけない場面に遭遇するかもしれません。
そういう場合は、「変わりたくない」という働きが大きく働き、やる気がプツっと途切れてしまう可能性があります。
ただ、この時に「人に備わっている変わりたくないという働きが起こったんだ」と気づいてさえいれば大丈夫です。
《気づく》というのがとても大事です。
気づいていれば、「人ってそもそもそんなものだ」「他の人も同じことが起こるんだ」と自己嫌悪に陥ることもなく、必要以上に落ち込みが続きません。
しばらくしたら必ず回復していきます。
回復したら再び目標に向かって歩き出せしたらいいのです。
自分の心の中で、何が起こっているのか見つめられるようになると、《今起こっている現象に惑わされない》ようになります。
すると、今の感情に振り回されなくなるので、客観的で長期的な視点が持てるようになります。
そうしたら、常に前に進んでいけるようになるので、成功するしかなくなるんですよね。