開業カウンセラーと登山の共通点とは!?
9月25日のテレビ「世界の果てまでいってQ」を見ました。
といっても、小学生の娘が毎回録画して、それを何度も繰り返し見ているので、私は当初何気なく映像を眺めているだけでした。
ところが、途中から食い入るように画面にくぎ付けとなったのです。
芸人イモトアヤコが死の崖と評されるスイスの山「アイガー」に登頂する様子を放映していました。
もちろんベースがバラエティなので、笑いも交えて番組が進行していくのですが、特に見どころだったのが、イモトが200mほどの絶壁をロープで登るシーン。
足を滑らせて、ヒヤッとした場面がありました。これがキッカケで今まで封印していた恐怖心が一気に押し寄せてくるのです。
怖さのあまり動きが止まってしまい、弱気な発言を連発します。
このままリタイアか?と思った瞬間。先に登っているガイドが小石ほどの雪の塊を落としてきたのです。意図的かどうかはわかりませんが…。
「イタイ!」いくつかの雪の塊がイモトに直撃しました。
その瞬間、怒りが沸き起こります。怒りのエネルギーが強烈で、全身を包んでいた恐怖が一掃されたのです。
怒りのパワーのまま、見事に最大の難所をクリアします。
これを見ながら、ふと起業家の感情の流れと共通するところがあるなと感じていました。
それは、こういうことです。
起業する前の人もすでに起業している人も度々不安や恐怖の波がやってきます。開業前であれば、今の仕事を辞めて果たして本当にやっていけるのだろうかといった不安。開業後であれば、売上が安定しない内は、どんどん減っていく資金に背筋が凍るような恐怖感を感じることもあるでしょう。
私は、開業前のなんとも言えない不安感、開業後の強烈な恐怖感。両方ともしっかり味わいました。
不安や恐怖感で、へなへなっと気持ちが萎えてしまいそうになることもしばしばあったわけです。
でも、そのネガティブな感情に押しつぶされずに、ポジティブに変換できたから何とかここまでやってこられました。
継続して成功している人達と話をしていても、みんなネガティブ感情を上手く乗り越えてきたのです。
乗り越える原動力となったのは、イモトの場合は怒りでした。怒りのエネルギーは恐怖をも払拭できるパワーを持っています。
起業家の場合は、なにくそ!と思う気持ち。笑った連中を見返してやる!という怒りに似たエネルギー。
起業当初は、結構こういったエネルギーを活用することが多いです。私もそうでした。それで全然構いません。こういったものは意外とバカにできません。かなりパワフルなエネルギーで不安や恐怖を乗り越えることができるのです。
仕事が軌道に乗ってくると、世の中に役に立ちたい!悩んでいる人達をサポートしたい!世の中を変えたい!という感じで、もう少し社会性のあるものに変化していきます。
それぞれの起業ステージによって、何をエネルギーにするかが変わってくるのです。
イモトネタでもう一つ。
登山ではイモトが主役として映っているけど、イモトの周りには山登りのプロ集団がいます。
登山に成功するだけの体力や心を鍛えても、それだけでは登頂できません。
もし、イモトと番組のスタッフだけで登頂を試みても、十中八九成功しなかったでしょう。
何度もアイガーに登っていたら、話は別です。どこが危ないポイントで、どういうルートで行けばいいか、どこで休めばいいか、あるいは危なくなったらどの時点で引き返す判断を下すか。こういった目安があります。
当然、イモトはアイガー登頂が初めてです。何もわからないわけです。当然のようにガイドをつけます。ガイド付きなしでは、上手くいかないか、上手くいっても何回も失敗した上で、何年がかりでの成功になるでしょう。
話の流れでもうお気づきの人もいるでしょうけど、これもまた起業と同じです。
複数の会社を立ち上げて起業経験が豊富であれば、成功までの全体像とルートがわかっていて、この路線でやっていては危ないというポイントが経験とカンでわかります。すぐに引き返したり、路線変更したりできるわけです。
初めて起業する人には、当然それはわかりません。
私が起業したとき、起業本や講座は受けて多少の知識はありましたが、さっぱりわからなかったです。
ですので、ネットコンサルに見てもらうことで、大きな失敗を未然に防げるようになったのです。これは大きな安心感です。
自分がきちんと成功のルートを歩んでいるのか、それがわかるだけでも日々の行動力が違います。
これは基本的にステージが変わっても同じです。
いろいろと見てもらう人は変わっていますが、私は今でも常に外部から冷静にチェックしてもらうようにしています。
成功している人達に話を聞くと、やはりその時その時のプロにガイドしてもらいながら、素早く成長しているのです。
「私もいつも誰かから学んでいます!でも成功できないんです」と言われた起業4年目の人がいましたが、話を伺うと、お願いするガイドを間違えていました。
当たり前ですが、山登りをするのに、水泳のコーチをつけても上手くいきません。それと同じようなことをしているのです。
山登りでも、アイガーに登りたいのにロッククライマーのプロに依頼しても失敗します。
その道のプロにガイドしてもらうのは当然だとして、そのときの自分にピッタリのガイドをつけることがステージを上げるためには必要です。そこは絶対にミスしてはいけません。
あなたは今自分がどのステージにいて、どんなガイドを必要としているかわかっていますか?