カウンセラーとして生活できるか自信が持てません
「カウンセラーを職業として今後の生計を立てていきたいのですが、いまいち自信が持てないでいます」
以前、セミナーを受けられる方の事前アンケートで、このような悩みを書かれている方がいました。 (*掲載に了承してもらっています)
セミナーにお越し頂いた際に、くわしく話を伺いました。
その方は5年ほど前からカウンセラーになりたくて、とあるカウンセラー協会に入会して勉強していました。
その協会では、売れているカウンセラーは数えるほどしかいなくて、周りにいる勉強仲間は、ほとんどボランティア活動程度でカウンセリングを行ってます。
会社勤めをしながら、週末に副業としてカウンセラー活動をしているが年に数人ほどしかセッション依頼がない人だったり、主婦をしながら2年間頑張ってきたけど、総売り上げが20万円にも満たない人だったり…。
そういう人達に囲まれていたので、開業カウンセラーとして成功したいという気持ちはありつつも、生活していくだけの自信が芽生えてこないというのです。
開業カウンセラーとしてやっていけるという自信を高めるにはどうすればいいのでしょうか?
それは、環境です。
自分が今身を置いている環境次第で、成功できるかどうかの自信の度合いが変わります。
単純に、周りに成功者がいないと、成功する起業家としてのマインドが育ちにくいです。
周りが上手くいっていない人ばかりだと、「成功なんて夢のまた夢だ。相当頑張り続けないと、成功できない。頑張り続けるのは困難なので、やはり自分には無理だ」と、このような思考がグルグル回り、自信が芽生えてこないのです。
ちなみに、こういった思考の堂々巡りは、かつての私自身の姿でもあります。
反対に、成功者が周りにいると、成功する起業家マインドが自然と身についてきます。
今回のご相談者の場合、カウンセラー協会の講師の中で、1対1のカウンセラーとして売れている人がいないということでした。ある一定のスキルは学べても、成功者のマインドまでは手に入りません。
ですので、カウンセリングスキルを学ぶことは必要ですが、売れるための自信をつけるためには、別の策を講じる必要があったわけです。
最も簡単で素早く売れたいのであれば、私が取った方法はお勧めです。
売れているカウンセラーで、なおかつカウンセリングのスキルも教えてくれる人の元で学ぶのです。
これだと、カウンセリングスキルを習得しながら、成功マインドも身に着けていくことが可能になります。
時間にゆとりがある人であれば、カウンセリングスキルを学ぶメンターと、成功マインドを身に着けるメンター、この2つの観点で学んでいくことがいいでしょう。
成功者のマインドを身に着けていくことで、「自分には無理かも」という感覚が払拭されて、「自分にもやれる」という感覚になってきます。
成功起業家マインドを身に着けていく上で、メンターから学んだことで私にとって大きかったことは、冷静に現状を把握する能力です。
その能力を身に着けるだけでも、その後の判断力や行動力が違ってきました。
まずはカウンセラーという職業を選んで独立開業するということのメリット、デメリットについて考えさせられました。
対比できる職業があれば、よりカウンセラー業のメリットがわかりやすいですね。
例えば喫茶店を開業すると、相当資金がかかります。
喫茶店だと、物件取得(場所にもよりますが)、設備投資等最初に800万ほど。
家賃が例えば毎月20万。食材の仕入れもあります。
一方カウンセラーは、ほとんどこれらの資金がかかりません。
自宅でカウンセリングを行えば無料です。レンタルルームだとしても、その都度払いです。喫茶店開業のように数百万という開業資金は必要ないのです。
最初の資金がかからないというのは最大のメリットですね。
さらに運営費も喫茶店とは、雲泥の差があります。
喫茶店だと、仮にお客様がゼロであっても、毎月20万の家賃はかかります。食材等を仕入れて準備しておかなくてはいけません。
一方カウンセラーの運営費は、微々たるものです。通信費やメルマガ配信等、月1万かかかっても2万ほどです。
今の生活基盤に少しプラスするだけで、開業できてしまうのです。
ですので、副業からでも簡単に始められるのです。
喫茶店は仕事の合間に喫茶店をやることはできません。
カウンセラーという職業を選んだだけでも、相当ラッキ―なんだと当時のメンターに教わったのです。
さらに今の時代は、一人ビジネスが簡単にできるインターネット関連の無料ツールや格安サービスがたくさんあります。
時代的にも開業するのに有利なわけです。職業的にも有利ですし、心の悩みは拡大する一方なので、需要も大きいです。
こういった話を実際にお会いした人にすると、「有利なのはわかったけど、忙しくて時間がないんです」「家族に反対されそうです」「お金が本当にないんです」という反論をしてくるケースがあります。
起業家マインドが整っていない人は、このように物事のマイナス面に対して敏感に考えが働いてしまいます。
起業家マインドが整っている人は、環境の力によって成功している自分がイメージできるようになっているので、「何としてもやるんだ」と心が決まっています。
「時間がないなら、何かを削って時間を生み出す」「お金がないなら、何かを解約してでも作り出す」「わからないなら先輩起業家に質問する」等、どんなことがあっても、とにかくやり通そうとするのです。
冒頭の「カウンセラーを職業として今後の生計を立てていきたいのですが、いまいち自信が持てないでいます」という言葉には、「何としてもやる」という気迫がありません。
このままだと、「開業したい気持ちはあったけど断念した」ということになりかねません。
もしそうなった場合、たいてい後悔が出てきます。やってみて失敗したことよりもやらなかったことに対して、人は後悔するものですから。
成功起業家マインドがある人は、人生において何が本当の失敗かを知っています。
やりたいことにチャレンジせずに、この先5年10年と過ごすことが最大の失敗だと考えます。
先ほども出ましたが、喫茶店の失敗とカウンセラーの失敗では、全く持って失敗のダメージが違います。
カウンセラーが開業することのリスクは限りなく少ないということ。
圧倒的に何もしないというリスクの方が大きいということ。
この2つの学びで私の起業覚悟はさらに強固なものとなったのです。
こういったことを、メンターと一緒にいると自然と学び取ることができるのです。
成功している人に近づく、話をする、話を引き出すということをぜひやってみてくださいね。