本当はカウンセリングなんて受けたくない!?

 ■売上が伸びない原因

 

「カウンセリンラーという職業って素晴らしいですね!」

「カウンセリングの素晴らしさを広めていきたいです!」

 

セミナーの中でこのような発言がありました。熱い想いを持っていることは、とても大切です。そして、カウンセラーとして誇りを持つことは、とてもいいことですよね。

 

ただ、水を差すようで心苦しいのですが、集客という観点で考えると、熱い想いを語るだけでは上手くいかないのです。

 

あなたが買い物をするときのことを考えてみてください。

まだ全然商品を買う気持ちになっていない段階で、店員が商品に対する熱い想いばかりを語ってきたとしたら・・・

 

もちろん嫌ですよね。

私なら立ち去るタイミングを計っていて、店員の話はまともに聞いていないでしょう。

 

熱い気持ちばかりではいけないのです。

 

クライアントが実際にあなたの元にやってこないと、カウンセリングの素晴らしさを広めていくことができません。

 ですので、一度冷静になる必要があります。

 

《クラアントが自然とやってくるようにする》ために、ぜひ知っておいてほしい視点があります。ここをおさえていないと、情熱が空回りしてしまい、結果がいつまで経っても出ないのです。

 

 

絶対知っておいてほしい視点とは、これです。

悩んでいる人は《悩みを解消してくれるものであればカウンセリングでなくてもいい》ということ。

 

病院でもいいし、コーチングでもいい、コンサルタントでも、弁護士でも、ファイナンシャルプランナーでもいいわけです。

ひょっとしたら、ストレス解消の役立つハーブサプリでもいいかもしれないし、スーパー銭湯で一日のんびりリラックスがいいかもしれない。

 

見込み客は、『自分の悩みを解消してくれそうなサービス』を探しています。

 

ネットで検索するときのことを考えればわかりやすいですね。

「不登校改善」「離婚相談」「うつ病改善」「自信を持ちたい」「借金返済」といった、今抱えている悩みや症状、あるいは願望で検索します。

 

いきなりカウンセラーを探す人は稀です。

見込み客の《今の心理》を無視して、この段階で「カウンセリングは素晴らしい」といっても聞く耳をもっていないのです。

 

見込み客は、カウンセリングという商品自体には興味がなく、結果に対して興味を持っています。見込み客にとっては、カウンセリングに価値はなく、結果に価値があるということですね。

 

ですので、ホームページのプロフィールページで「○○療法」「○○協会で資格を取得」と目立つように掲載している方もいますが、見込み客にとっては興味の対象ではないということになります。

「○○療法」と言われても、見込み客は、全く意味がわからないですからね。不安が強いタイプの見込み客がそれを見てしまうと、余計に不安になってしまう可能性もあります。

 

ですので、この時点では「カウンセリングの良さ」を伝えるのではなく、悩んでいる人に対して、共感してあげること。

逆に共感してあげていないと、この時点で見込み客は、あなたを脱落させているということです。

 

ここから、もう一段階深堀しますね。

先ほど、悩んでいる人は《悩みを解消してくれるものであれば、カウンセリングでなくてもいい》とお伝えしましたが、もっと言ってしまえば、《本当は、カウンセリングであろうが、病院であろうが、どんなサービスであっても受けたくない》と思っています。

 

(えっ、どういうこと?)

 

ちょっと混乱させてしまったかもしれません。

わかりやすくするために例え話をしますね。

 

例えば、あなたが今まで味わったことのない膝の痛みを感じたとします。

我慢できない痛みではないし、常に痛いわけではなかったとします。

でも、未経験の痛みに不安に思ったあなたは、「膝の痛み 改善」とネットで検索してみました。

 

検索結果には、病院や整骨院、鍼灸院等いろいろなサービスが表示されます。

悩みを解決してくれそうなサービスなら、病院だろうが整骨院だろうが何でもいいのです。

その中から、目星のサービスが見つかったとします。

 

ここで先ほどの《本当は、どんなサービスであっても受けたくない》が出てきます。

 

平たく言えば、「お金もかかるし、時間も奪われるので、面倒だ」という気持ちになります。

「本当は、もっと簡単に、症状が改善できるものがあればいいけど、なさそうなので、仕方ないな」という妥協なんですね。

 

だから、「カウンセリングを受けたい!」という積極的な気持ちではなく、「本当は面倒で、しかもお金もかかる、時間も奪われるので、カウンセリングなど本来は受けたくないけど、改善するためには仕方ないな」というのが見込み客の本音です。

 

その視点を持った上で、どんな記事を書くかを考えていく必要があるということです。

 

いかに、記事の中で見込み客の悩みに深く寄り添って共感できるかが勝負になります。

「この人、私の悩みをわかってくれそう。専門的な知識もわかりやすく教えてくれそう。症状を改善できそう」と思ってもらうことで、予約してもらえます。

 

本来カウンセラーは、クライアントに寄り添うことは得意なはずです。目の前にクライアントがいた場合、悩みに寄り添って、相手の信頼を獲得しているはずです。

カウンセリングの現場では、見事にできているのです。それを、顔を合わせる前の見込み客にも同様に寄り添うように記事を書けばいいのです。

 

記事を書くときは、悩んでいる見込み客が目の前にいるとして、イメージ上で話を聴きながら、それに対してあなたは何て答えているか。そういう視点で記事を書くと、「そうそう、こんなサービス待っていたの!」という見込み客の反応が返ってくるのです。

 

ぜひ、このような視点で記事を書いてみてくださいね!