チャンスの女神に好かれる人、嫌われる人

「なぜ、次から次へとわからないことばかり起こるのでしょうか?」

 

私のコンサルティングのクライアントさんの言葉です。事あるごとに「パソコンが苦手なのでわからないことばかりです」と言われるのですが、逆に「パソコンが得意です」という方にはほとんど会ったことがありません。

ですので、大半の方がパソコンに苦手意識を持っていると思います。そういう私も今でも苦手意識があります。

 

さて、パソコン操作に苦戦しながら、初めてブログを立ち上げたまではいいのですが、ほっとしたのも束の間。

今度は、記事の投稿の仕方がわからない、画像の入れ方がわからない、リンクの貼り方がわからない。

次に何をしていいかわからない。本当にわからないことだらけです。

そして「早く、わからないという状態から脱出したいです」と言われるのです。

 

その気持ちはわからないわけではないですが、実はこの言葉には、成功を妨げる危険なものが潜んでいるのです。

 

 

なぜなら「わからない」というピンチな状態は、成長するチャンスだからです。

 

 

(ん?どういうことか、わからない・・・)

 

 

そう思われたかもしれませんね。

こういうときは、真逆に考えると、わかりやすいかもしれません。

 

「わからない」をなくしたいと願っているということは、「わかる」状態になりたいということです。

 

では、もし仮に「わかる」ことばかりが起こったとしたら、どうでしょうか?

 

新しいことにチャレンジしているはずなのに、全て「わかっている」ことばかりだとしたら。それは、つまりそこには何の成長もないってことです。

 

起業家は、未知なるものにチャレンジしていくものです。未知なるものは、当たり前ですが「わからないもの」です。

 

「わからない」「難しい」「大変だ」「ピンチ」は、人が大きく成長するには、欠かせない要素だということです。

起業家は成長し続けることが大切です。現状のままでいいと思ってしまうと、成長が止まります。そして、事業は必ず下降線をたどって衰退していくのです。

 

この辺りの意識改革は、とても重要になります。

実際にクライアントさんで成果を出す人、あるいは、「この人は早々に結果が出そうだな」という人は、次のような反応をします。

わからないことに遭遇すると、「どうしよう」と戸惑いつつも、心のどこかで自然とワクワクしています。自分が成長していくことを無意識的に感じ取っているからです。

 

《飛躍するチャンスは、いつもピンチという形で自分の前に現れる》ということを心に浸透

させていきましょう。

 

逆に「チャンス」がとてもわかりやすい形で訪れることもあります。この場合、詐欺まがいの話だったり、たいした成果がでないのに出費だけ必要になるケースだったりします。

例えば、アメブロで記事を書き始めると、必ずと言っていいほど、「出版しませんか?」「雑誌の対談に出てみませんか?」という話が舞い込んできます。

これは、もうわかりやすすぎるチャンスですよね。

冷静に考えたら、声をかけてきた相手も商売をしているのです。必ず相手側に儲けが出るように設計されています。わかりやすいチャンスには、裏があるとみておいた方がいいでしょう。

 

 

話を元に戻します。

起業したら、次から次へと「わからない問題」が現れます。

 

でも、その問題をクリアしたら、「な~んだ。こんなものか」というものがほとんどです。

 

問題を目の前にして「もうだめです」「どうしていいかわかりません」と言っていた人が、数日後にはクリアしているのです。そして、問題があったことすら、すぐに忘れているのです。

ところが、また次の問題が出現すると、「もうだめです」「どうしていいかわかりません」と同じことを言っているのです。

私は、こういった毎回繰り返される現象を見て、「人って本当に忘れるものなんだな」といつも思っています。

 

大事なのは、《過去の自分と比べて成長した自分を実感すること》です。ちゃんと実感している人は、次々と問題が起こったとしても、「自分ならクリアできるだろう」という根拠のない自信が築かれています。

 

反対に自分の成長に気づいていない人は、問題が起こるたびに毎回うんざりしています。そして、「早く問題が起こらない状態になりたい」とどこかで期待しています。

 

これは完全にゴール設定を間違えています。問題が起こらない状態は生きている限りやってくることはありません。

そうではなくて、問題が起こったとしても心が折れることなく乗り越えられる自分に成長させていくことです。

 

ゴール設定を間違えず、ピンチに対する考え方が変われば、次々起こる問題にも柔軟に対処して、無限に成長できるようになることでしょう。