カウンセラーのための「オンオフの切り替え方」
「ヤバタさんは、オンとオフの切り替えはどうしていますか?」
すでに開業カウンセラーとして活躍しているKさんから、このような質問をいただきました。
会社に勤めている時のKさんは、平日働いて土日は休む、というサイクルを繰り返していました。
仕事と休みが規則的なので、自然とオンオフの切り替えができていたようです。
ところが、起業したとたん、いつもスイッチがオンの状態で、ストレスがたまっているということです。
そこで冒頭の質問を私にされたのです。
「オンオフの切り替え」をどうしているのか?
それは・・・
「オンオフを明確に切り替えていない」です。
基本的に好きな仕事をしているので、スイッチをオフにする必要がない、というのが正直なところです。
でも、明確にオンオフを切り替えない最大の理由はこれです。
プライベートのときに、仕事に役立つヒントが至る所に転がっているから。
完全にオフモードにしてしまうと、貴重なヒントに気づけないのです。
例えば、本屋さんにふらっと立ち寄った時に、「この本のタイトルは、今度の記事タイトルに応用できそう」と気づくことができます。
何気なく見ているテレビでも、「こういう伝え方をすれば、皆にわかりやすく伝えることができるんだ」と表現の方法が身についたりします。
連続ドラマを見ていると、次も見てもらうために次週の予告を入れています。そういった次への期待感を膨らませるという見せ方は、カウンセリングで私は活用しています。
このようにプライベートの過ごし方によって、仕事の能力により深みを与えることができるのです。
仕事のやり方が深まることで、プライベートの過ごし方も充実してくることを感じています。
このように仕事とプライベートを明確に切り替えないことで、それぞれに相乗効果をもたらすのです。
ですので、ストレスがたまりそうだからということで「明確にオンオフを切り替える」という考え方は、もったいないことになります。
だから、「オンオフを切り替えなければ」と、こだわる必要はないのです。
そこのこだわりは手放した方がいいでしょう。
とはいうものの、好きな仕事をしていたとしても仕事内容を細かくみていくと、ストレスがたまる内容も現実としてありますよね。
悩みが深くて重たいクライアントさんを何人も抱えていたら、プライベートでも重たい気持ちを引きずってしまうことが出てきます。
そういう場合はどうしたらいいのか?
そういう場合でも、「明確にオンオフを切り替えなきゃ」と焦っても上手くはいきません。
仮に完全にオフモードにできる人がいても、それは先ほどお伝えしたように、プライベートを仕事に活かすことができなくなります。
ですので、オンオフは切り替える意識は持たずに、仕事の時間中に「ネガティブな思いだけを振り払っておく」ようにします。
具体的には、その人をイメージしておいて、そのイメージを遠ざけるようにします。1回だけでは足りないので、何度も何度も遠ざけておきます。
心の距離が近すぎると、潜在意識は重要なことだと判断するので、ストレスがより大きいものになってしまうのです。
ですので、オンオフを完全に分けるという感覚ではなく、ストレスをもたらすものは、遠ざけておくことで、プライベートを存分に楽しむようにしています。
少しでも参考になりましたら幸いです。