開業カウンセラーが知っておくべき挫折ポイント
開業カウンセラーに限らず、多くの起業家が残念ながら途中で挫折してしまいます。
資金が尽きて挫折するケースもありますが、大半はその前に心が折れてしまうのです。
「よし起業して成功するぞ!」と意気込んだものの、まだ始めてもいないのに「本当に成功できるのだろうか」と不安に感じ、行動に移せないケース。
この段階で躊躇してしまっている人が、私のセミナーにも結構来られます。
あるいは、Facebookやアメブロ等、無料で始められるツールを活用して、カウンセラービジネスを開始するところまで行くケースがあります。記事を書き続けていくうちに読者数が増え、多数の「いいね!」をもらえるようなるまではいくのですが、そこから安定してカウンセリング料金を受け取るまでには至らない。
「やっぱりビジネスは自分には向いていない」と、この時点で半ばあきらめてしまっている人がいます。
「こんなに頑張っているのに成果が出ない」と心が折れてしまうのです。
私から見ると、なぜ上手くいかないのかわかりますので、その点を修正していくだけで、次の段階に進むことができます。正しい方向性で行動しているかどうかは、とても重要です。
誤った方向性で努力しても、一向に成果が出ませんので。
ただ、方向性はおおよそ正しいにもかかわらず、挫折してしまうケースがあります。これが一番もったいないケースになります。もうちょっと頑張れば成功できたかもしれないのに、途中でやめてしまうからです。
しかも、このもったいない挫折のケースが一番多いのです。
一体何が原因なのでしょうか?
それは、理想の成長曲線と現実の成長曲線のギャップです。
「こんなに頑張ったから、こんなに苦労したから、こんなに嫌な思いをしたから、おそらくこれくらいの結果が出るだろう」という自分の中で、取り組んだ時間や困難の経験値から理想の成長度合いを決めてしまうのです。
【理想(妄想)の成長曲線】
それは大概自分に都合のいいもので、行動の時間と結果が正比例しているのです。
10の行動をしたから、10の結果が出るに違いないというイメージ。あるいは10の結果が出てほしいという願望を抱いてしまいがちですが、現実には行動と結果は正比例しないのです。
行動と結果は正比例ではないということを繰り返し徹底して、自分自身に教え込まなくてはいけません。
成功している人は、このギャップを身に染みて実感しているので、結果が出なくても動じることがありません。
正しい行動を起こして、最短の成功ルートをたどっても、成果が全然見えてこない暗闇状態の時期が必ずあります。
【理想の成長曲線と現実の成長曲線(オレンジ)】
辛いのは、いつ成果が出るかは誰にもわからないことです。
起業体験が何度もある人は、この停滞期間が短くなります。いずれ成果が出ることを確信しているので、行動に迷いがないからです。私は、何度かビジネスを立ち上げたことがあるので、成果が出ない時期を何度も経験しています。ですので、停滞時期がそれほど苦痛ではありません。むしろ、どうせいつか結果が出るだろうなと確信しているので、この試行錯誤の期間が楽しく感じてしまうくらいです。
軌道に乗ってしまえば、乱暴に言ってしまえば、あとは数字として売り上げを見るだけになります。ですので、実は成果が出ない試行錯誤の期間が最もいろいろな出来事を経験できるので、刺激がたくさんあるのです。
起業仲間やコンサルタント仲間からは、「この時期を楽しめるのはヤバタさんだからでしょ」と言われてしまいますが…
一般的には苦しい時期だと思ってください。
成果が出ない時期がしばらく続きますが、心折れずに行動を続けていた人は、ふいに上手くいく瞬間を経験します。手ごたえもなく「あれっ、こんなもの?」というくらいに呆気なかったりすることもあります。
暗闇から抜け出すときは、そんなものです。
「上手くいきません」「失敗しました」と言う人がいますが、とことんチャレンジしていないので、失敗すらしていない段階というのが正直なところです。
スポーツでも同じですよね。必ず成長過程で、立ち止まる時があります。スランプと言われるものです。いつ抜け出せるかわかりませんが、方向性が間違っていなければ、必ずそこから抜け出せます。むしろ、スランプ前よりレベルアップすることが多いです。
ですので、停滞時期というのは、大幅にレベルアップするための時期だという認識が必要です。
この停滞時期を乗り越えたら、すでにあなたは成功の光の中にいるのです。
あなたは先の見えない停滞時期にトライ&エラーをし続ける覚悟ができていますか?